医療法人社団 魁正会 服部胃腸科

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施設・設備案内

最新機器

CT装置

最新の16列マルチスライスCTを導入

服部胃腸科では、がんの早期発見・早期治療を目的とし、最先端の医療を提供するために最新の16列マルチスライスCT装置を導入しました。
レントゲンでは判断できないような腫瘍や炎症が発見できるようになりました。

NBI

当院は、オリンパス社製の特殊光(NBIシステム)観察可能なハイビジョンの最新式内視鏡装置『Lucera(ルセラ)』を完備しています。胃内視鏡は最新の細径内視鏡と通常内視鏡、拡大内視鏡。大腸内視鏡は拡大内視鏡と細径内視鏡を使用しています。
拡大内視鏡とは、読んで字のごとく内視鏡に拡大機能がついており、倍率を上げて観察することにより、微少ながんの初期病変でも詳しく観察ができ、診断と治療を飛躍的に向上させる内視鏡装置です。大腸においては、治療が必要な腺腫という、将来がんになるポリープを的確に診断することが可能で、無駄な内視鏡治療を減らすことができます。

NBIとは?

NBI(Narrow Band Imaging 狭帯域光観察)システムとは、粘膜表面の微細な血管を認識するものです。がんがあると、この微細な血管模様が変化するため、微小な早期がんなどの発見に有用です。
当院では導入後、食道がんや咽頭腫瘍の発見率が増えました。拡大内視鏡と併用することで、がんの深さや拡がりが正確に診断できるようになり、より正確な治療方針の決定が可能になります。

NBIの原理

通常、内視鏡は先端にあるストロボで可視光を発光し観察します。光が生体組織に照射されると一部は表面で反射され、残りの光は組織内に入り吸収され、拡散します。通常はこの組織に入りこみ拡散した光を見ることによって胃や腸の内部を肌色~ピンク色としてとらえています。
NBI内視鏡は、特殊なフィルターを使って照射光の波長を変え、可視光のうち青色側の光を照射します。この短い波長に限られた光は組織のごく浅い部分にまでしか透過せず、表面の微細な変化をとらえることが可能となります。血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管、粘膜微細模様の強調所見を得ることができます。

NBIの臨床での利用

NBI内視鏡は、消化器表面の微細構造や毛細血管を観察できる消化器内視鏡です。消化管の病変、特に早期癌では、まず粘膜表面の毛細血管に変化が現れます。活発に増殖を繰り返すがん細胞は、栄養を運ぶ血液を多く必要とし、病巣には血管が増えてくるという仕組みを利用し、毛細血管や微細構造の変化で超早期のがんを見つけるものです。特に威力を発揮するのは、上部消化管では咽頭がんや喉頭がん、早期食道がん。さらに胃酸の逆流で生じ、がんになりやすいパレット食道。大腸は平たん型病変などの前がん病変の発見や悪性度診断に有効で、食道疾患の発見においては、咽頭部、つまり耳鼻科領域のがんまで発見できます。

フルデジタル超音波診断装置

腹部超音波検査の発展はめざましく、次々と新技術が誕生し、広く臨床の場において活用されています。
デジタル超音波装置の特徴としては,コンピューター制御されているため、さまざまな処理を同時にかつ短時間に行えるというメリットがあります。
服部胃腸科に導入されている超音波診断装置には次のような最新の機能が備わっています。

高感度カラードプラ機能

音源は近づいてくるときには送信した音より高く(周波数が高く)、遠ざかるときには送信した音より低く(周波数が低く)なります。この原理は救急車のサイレンでよく知られる『ドプラ効果』という原理に基づいています。この原理を利用して腹部超音波検査ではこの効果に分かりやすいように色をつけて(カラードプラ)、主に血流を測る際に利用しています。この機能を使うことにより、腫瘍の血管構造、血流状態、腹部主要血管の変形、蛇行、動脈瘤の有無などの観察に有用となります。

ティッシュ・ハーモニック・イメージング(THI)

超音波ビームは体の中を伝わっていくに従い、ノイズ成分が増えてきます。ティッシュ・ハーモニック・イメージング(THI)はこのノイズ成分を信号処理で除去することによって画像観察の妨げとなるアーチファクト(虚像)を低減し画像の分解能を向上させる技術です。 胆嚢内部と壁の微小病変の観察、膵臓微小病変の観察、腫瘍性病変内部の構造などの観察に有用となります。

HI Compound(多方向画像の重ね合わせ)

1枚の画像を作成すために複数方向への送受信を行い、重ね合わせることで空間分解能を向上させ、リアルタイム性も損なわない技術です。 この機能を使うことにより、腫瘍性病変や結石の輪郭や境界をきわだたせ明瞭な画像を作ることができます。

HI REZ(適応型フィルタ)

作成した画像にさらにフィルタ処理を施し、人間が見て各臓器を認識しやすいように最適化する技術です。 この機能を使うことにより、腫瘍性病変内部の構造・境界、胃壁や腸壁の状態、炎症(腫れ)の有無などを観察するのに有用となります。
このような高画質化技術を使用し、精度の高い診断を行い、病変の早期発見を目指しています。

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