医療法人社団 魁正会 服部胃腸科

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腹部エコー

腹部エコー検査の特長

近年、腹部エコー検査の発展はめざましく、広く臨床の場において活用され、その特徴から腹部症状がある場合やスクリーニング検査において第一選択の検査法として確立されています。特に最近では、次々と新技術が誕生し、臨床的に優れた検査法として認識されています。

1. 非侵襲的な検査法で手軽に行うことが可能

体外式超音波検査は、体外から超音波の出る機械をおなかに当てるだけなので検査による痛みもありません。さらに原理として音(超音波)を利用するためⅩ線検査と異なり被曝がないことからも非侵襲的な検査法として、繰り返し行うことが可能です。また、特別な前処置を用いることもなく、操作も簡便なことから、検査は必要なときに直ちに行うことができます。ただし事前に検査をすることが分かっている場合は食事を控えていただいた方が、よりよい観察が可能となります。

2. 検査の対象部位は広範囲

観察する部位は、肝臓・胆道・膵臓・腎臓・牌臓など実質臓器のみならず、血管や細い管腔の胆管そして膵管まで広範囲である。さらに最近では、従来は困難とされていた消化管まで幅広く観察の対象臓器になっています。なお、これらの観察は個別に行われるのではなく1回の検査で同時に観察していくことが可能であり、効率的に病態の関連性を知るうえで非常に優れています。また、リアルタイムで観察できるのも超音波検査ならではの特徴といえます。

3. 検査の目的も幅広い

検査はスクリーニングから精密検査さらに緊急検査まで幅広く用いられ、最近では集団検診の場でも活用されています。検査の結果は、検査を行いながら判読していくため診断の即時性にも優れています。

腹部エコー検査の長所・短所

長所

  • 腹部エコー検査は音(超音波)の出る機械をおなかに当てるだけなので苦痛はありません。
  • X線検査のような被曝がないことからも非侵襲的な検査法として、繰り返し検査することが可能です。
  • 特別な準備を必要とせず操作も簡便なことから、検査は必要なときに直ちに行うことができます。
    (検査を行うことが事前に分かっている場合、食事を控え、排尿もある程度我慢していただいた方がよりよい観察が可能となります)
  • 検査はスクリーニングや精密検査さらに緊急検査まで幅広く用いられます。
  • リアルタイムで動態画像の観察が行えます。
  • 検査結果は、検査を行いながら判読していくため検査の結果がその場で得られます。
  • カラー・パワードプラ機能を用いることによりにより、リアルタイムで病態の血行動態が観察できます。

短所

  • 患者様の状態(消化管ガスや体格)などの要因に、観察の精度が大きく作用されます。

腹部エコー検査にはこのような長所・短所がありますが、腹部領域において症状がある場合、スクリーニングにおいても、第一選択の検査法の一つとして確立されています。

腹部エコー検査を受けられた患者様へ

腹部超音波検査は、苦痛や負担を伴わずベット上に安静にしているだけで、CTやMRI検査と同様に空気が入っていない臓器を観察できる検査です。放射線をあびないことや造影剤を使用しないことから最も安全で、肝臓、膵臓、胆のう、腎臓、脾臓などの病気の発見に欠かせない検査です。早期がんの段階で発見率を向上させるためには、一年に一回は検査を受けられることをお勧めします。
また、超音波検査にも弱点があり、胃腸のガスが重なったり、皮下脂肪が厚い場合には、膵臓の一部など観察しにくい場所があります。症状によってはCT検査などをお勧めしています。

膵臓がんの発見に対して

膵臓がんにかかる確立は一生で1.5%、日本で最も多い胃がんの7分の1ですが、発見されてから1年で約9割の方が亡くなるといわれ、かつ進行が速いやっかいながんです。手術にて治癒する可能性がある段階で発見する方法は確立しておりません。
精密腹部エコー、造影腹部CT検査、PET検査などの検査が膵臓精密検査として検討されておりますが、成果は上がっておりません。服部胃腸科では、膵管の拡張、膵のう胞の形態変化に注目し、治癒が可能な膵がん発見のきっかけにならないか検討しております。担当医師のアドバイスをお受けください。

腹部エコー検査の予約について

当院では予約を推奨しております。検査時間予約が可能なため、当院でほとんど待つことなく検査が出来ます。
※検査予約状況によってはご希望の日時に予約がお取りできない場合もございます。

検査の予約についての詳細はこちらのページをご覧ください。

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