医療法人社団 魁正会 服部胃腸科

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ピロリ菌検査

ヘリコバクター・ピロリとは

ピロリ菌イメージ

ピロリ菌は、胃粘膜表層に生息するらせん状の細菌です。一般的には、胃の免疫力が成立していない幼少時期に感染し、一度感染すると除菌しない限り、ほぼ生涯にわたって胃の中に住みつくことが分かっています。
ピロリ菌は、胃粘膜に感染することで胃粘膜に炎症を引き起こし、胃炎を生じさせます。そして持続的な炎症が続くため、その結果として萎縮性胃炎や消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)などの病気を引き起こします。
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌適応は消化性潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃に限られていましたが、このほどヘリコバクター・ピロリ感染胃炎についても保険適応になりました。
除菌療法は3種類の薬を1日2回、1週間分服用してもらいます。抗菌薬2種類と胃酸分泌用製剤1種類です。服薬終了後1ヶ月以上(当院では正確な診断を行うため2ヶ月後)経ってから除菌判定を行っています。成功率は平均して80%~90%と言われています。ピロリ菌を除菌することで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発が抑制されます。
また、胃の粘膜の炎症が改善することで、胃がんになるリスクも低くなりますが、完全に押さえられるわけではないので定期的な内視鏡検査を受けることが大切です。

胃がんとピロリ菌

日本人が発症しやすいと言われる胃がん。そのリスクの一つとして、「ピロリ菌」が注目されています。
正式には「ヘリコバクターピロリ」と呼ばれていて、50代以上の約7〜8割が感染している可能性が高い細菌です。実は5歳までの幼少期に感染すると言われています。
通常、細菌は胃酸の影響でとどまることができないのに対し、ピロリ菌だけは生存が可能。数十年経過して検査した時に見つかる、というぐらい感染に気づきにくいという特徴があります。

慢性胃炎に対しても保険適用に

慢性胃炎とは保険病名であり、正式病名は「萎縮性胃炎」。これは炎症により胃の粘膜が薄くなっている状態。そのまま放置しておくと、胃がんのリスクが高まると言われています。
2013年2月より、この萎縮性胃炎に対するピロリ菌除菌が保険適用になり、治療を始める人が増加しています。

一度感染したら要注意

「ピロリ菌を除菌した=胃がんにならない」というわけではありません。一度ピロリ菌に感染した胃粘膜は、胃がんのリスクがあります。よって定期的な検査が重要になります。
検査は胃カメラなどが主流。食道→胃→十二指腸まで確認し、潰瘍やがん細胞がないかチェックします。最近では粘膜内にとどまっている初期のがんであれば、内視鏡で切除することも可能。早期発見のためにも、ぜひ1年に1回検査をしておきましょう。

慢性胃炎に対するピロリ菌除菌治療(保険適用)

※治療は飲み薬服用(朝・夜7日間)
※成功率はピロリ菌除菌100件より

  • 一度ピロリ菌に感染すると、除菌できても胃がんのリスクは残る
  • 保険適用内での除菌治療が可能(2回まで)

ピロリ菌の検査法について

ピロリ菌の検査法

尿素呼気試験

尿素呼気試験

尿素呼気試験法は、尿素を含んだ検査薬を内服し、服用前後で呼気に含まれる二酸化炭素の量を比較しピロリ菌の有無を検査する方法で、苦痛を伴わず、結果説明まで約1時間で終了します。 待ち時間が少なく検査できるように、朝8時30分から5階健康管理センターで実施しています。

抗体測定

血液や尿を調べてピロリ菌に対する抗体の有無を調べます。除菌が成功しても、lgG抗体抗体価はしばらく下がりません。

ウレア-ゼ試験

ピロリ菌が尿素からアンモニアを産生する特性(ウレア-ゼ活性)を利用し、アンモニアを調べてピロリ菌がいるかどうかを検査します。ウレア-ゼ活性のある他の菌が存在すると偽陽性となります。

その他の検査法

その他の検査法として、「培養法」「組織検査」「PCR法」「フェノ-ルレッド法」等があります。

ピロリ菌の治療(除菌法)について

除菌のスケジュール(当院の例)

最後の内視鏡検査で潰瘍が治っているか、ピロリ菌が除菌されているかを見ます。

除菌方法と注意点

ピロリ菌の除菌には、2種類の抗生物質と胃酸分泌抑制剤の合計3剤を1日2回、朝夕7日間服用します。その後、8週後に除菌判定を行います。判定時に、必要に応じて内視鏡検査を行うこともあります。
確実にピロリ菌を除菌するために指示されたお薬は必ず内服するようにしてください。正しく内服することにより高確率で除菌が期待できます。除菌に失敗した場合は、主治医と相談しその指示に従ってください。
除菌中は原則としてアルコールとタバコは禁止となります。

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