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定期的な内視鏡検査で安全を確認
近年、内視鏡検査が普及し、胃や大腸のポリープが見つかるようになりました。ポリープとは粘膜の限局した隆起を表す総称のことで、腫瘍性のものと、それ以外のものに分けることができます。
ポリープの切除方法
当院では、内視鏡を用いた電気メスでの切除を行う「ポリペクトミー」と、病変と筋層の間の粘膜下層へ生理食塩水などを注入し持ち上げて、人工的に隆起を形成し切除する手技「EMR」にてポリープの切除を行っております。
胃ポリープ
胃ポリープは、大きく分けると腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。
腫瘍性ポリープ
腫瘍性ポリープは、胃腺腫といわれ、悪性・良性の境界病変と考えられています。癌との鑑別が必ずしも容易でないことや、数%に癌化のリスクがあることから、内視鏡切除の適応となります。
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胃線腫 -
胃線腫(色素散布後)
非腫瘍性ポリープ
非腫瘍性ポリープには、胃底腺ポリープや過形成性ポリープなどがあります。癌化はまれであり、通常は経過観察しますが、大きくなると出血や通過障害の原因となることがあり、この場合は内視鏡切除を行います。
胃ポリープには以上のものがありますが、定期的に検査を受けることによって早期に病変を発見し適切な治療を受けることが可能ですので、年1回の胃内視鏡検査をお勧めします。
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胃過形成性ポリープ -
胃低腺ポリープ
大腸ポリープ
大腸ポリープは大腸の粘膜からその内側の管腔に飛び出したイボのようなものすべてを指します。大きく分けて「腫瘍性」のものと、「それ以外」のものがあります。
それ以外のものの代表的なものは「炎症性」や「過形成性」のものでいずれも基本的には治療の必要性はありません。反対に「腫瘍性」のものは良性と悪性に分けられ、悪性のものがすなわち「がん」です。また良性のものは腺腫(せんしゅ)と呼ばれます
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大腸過形成ポリープ -
大腸線腫
治療が必要なポリープ
腺腫のうちでがんになるのはほんの一部であることがわかってきています。腺腫はその大きさが大きくなるほどがんへと変化する可能性が高くなるため、5mm以上のものを治療対象と考えることが多いのですが、平坦なタイプでくぼみのあるものや、いびつな形をしたものなどは5mm未満でも治療を考える必要があると思われます。 また、発見した腫瘍性のポリープは全て摘除するという考え方もあり、腺腫性のポリープの全くない状態の大腸に一旦なることでその後の検査間隔を開けることができるという考え方もあります。